Case studies お客さま事例のご紹介
Interview これまで大学内や複数のデータセンターで運用されていた大学共通基盤サーバや業務サーバ類をGAKUENデータセンターに集約し、インフラ基盤のクラウド化も推進した。
システム導入のポイント
BEFORE
- 各部署が個々に導入した業務システムのサーバも各部署で管理していた。また、システムごとに物理サーバや仮想サーバが混在していた。
- 各部署がサーバ環境を管理していたため情報が分散、情報システム部署で一元管理することが難しかった。
AFTER
- GAKUENデータセンターに分散していた業務サーバを集約し、インフラ環境の統一が図れた。
- 業務システム以外の学内サーバもGAKUENデータセンターに移行してクラウド化を進めることで、多くの学内サーバを集約できた。
- サーバ集約に合わせて個々のサーバ情報などを整理できたことで、情報システム部署としてインフラ環境の一元管理が可能となった。
お客さまの課題・ご要望
業務システムの統合化をきっかけに、
GAKUENデータセンターへ学内サーバを集約。
現在、これまで各部署が個別に運用してきた業務システムを大学統合システムとして見直しを図り、システム導入を進めています。
「システムを統一したことが、個別に管理していたサーバの統合につながりましたが、当時、学内には他にも多くのサーバがありました。個々のサーバはオンプレやクラウド環境に構築されたもの、異なるデータセンターで管理されたものなどが点在しており、業務システムの統合と合わせて、学内サーバ環境の統一も重要な課題となっていました。そのため、各部署で管理されていたシステムやサーバ環境を、情報システム部署が一括して把握しながら移行させることが求められていました。
大学統合システムとして採用した製品のサーバ環境として、導入実績と親和性の観点からGAKUENデータセンターを選択することが決定した後、業務システム以外のサーバに関しても、GAKUENデータセンターにまとめて移行できるか、相談させていただきました。ただ、各部署によってネットワークの構成などが異なっており、それらを統一するには時間的余裕がなかったことから最小限の構成見直しに留め、現状のインフラ環境を継承したまま移設できるように、学内と同様のネットワークを再現する必要がありました。」(福山氏)
アルファコンピュータからの
ご提案・解決方法
学内のネットワーク構成をそのままにGAKUENデータセンター内のクラウド環境にサーバを構築。
業務サーバをはじめ、多くのサーバについては、GAKUENデータセンター内のプライベートクラウド環境に必要数の仮想サーバを構築。セキュリティ面を重視して細分化された学内ネットワーク環境についてもGAKUENデータセンターの千葉工業大学様専用プライベートネットワーク内に細分化したセグメントを再現して、千葉工業大学様とGAKUENデータセンターを「SINET」で接続させる提案をさせていただきました。
新規構築した業務サーバ以外の移設対象サーバについては、正確なシステム情報を把握するため、既存サーバの調査実施後に移行計画を策定していくことにしました。また、移設対象に物理サーバやNASなどが含まれることが判明したため、ハウジング環境の提供を追加して、仮想サーバだけではなく物理サーバも包括したデータセンターサービスを提案いたしました。
効果
業務システムや既存システムも移設前と変わらず利用でき、運用コスト削減に成功。
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利用のしやすさ
「既存システムのサーバも、本学のネットワーク設計やセキュリティポリシーを踏襲したままGAKUENデータセンターに移設しましたが、移設前の利用環境と変わらずに問題なく利用できています。」(福山氏)
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工数・人的コストの削減
「業務システムや既存システムのサーバ移設の結果、事務系インフラ環境に関する窓口が一本化でき、サーバの運用コストの削減にもつながりました。また、情報システム部署が個々のサーバ環境を統合管理できるようになったことで、各部署のサーバ管理にかかる負担は軽減できました。」(福山氏)
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サーバ運用の一元化
「GAKUENデータセンターで運用するサーバについては、相談や調査・作業依頼などをまとめてアルファコンピュータ様に対応していただけるため、サーバに関する運用サポートの一元化が図れました。それにより、管理面やシステム状況の把握を効率的に行えています。」(福山氏)
アルファコンピュータのサポート体制
システム構築、サーバ移行を担当したSEが運用開始後もサポートチームと連携。
「システム構築、サーバの移行をご担当いただいたSEの方が、運用開始後も保守サポートチームと連携してサポートしてくださっているので安心しています。担当の方が抜けてしまうと、細かいニュアンスや対応のスピード感などでむずかしい場面がありますからね。」(福山氏)
千葉工業大学様が描く、ICTの未来
Webexによるハイブリッド授業をいち早く実施。BYODに適したネットワーク強化を。
「コロナ前からWebexを導入して、新習志野キャンパスの授業を津田沼キャンパスで受けられるというように、学生と先生の『移動時間の負担をなくす』ことに取り組んでいました。そのため、コロナ禍の対面・オンラインのハイブリッド授業にもスムーズに対応できています。コロナ終息後も、オンライン授業は残ると思われますので、オンライン授業を前提にしたシステム、ネットワークの必要性は強く感じています。
また、学生に一人一台貸与しているiPadのほか、学科によっては推奨しているPCもあり、今後はより多くの持ち込みデバイスが学内ネットワークに接続されることを想定しております。負荷の増大に耐えられるよう、ネットワークの見直しとセキュリティの強化に力を入れていきます。
PCのスキルやICTのスキルは、社会人になってからもずっと使っていくものですので、学生が教育の現場にいるうちにできるだけ触れて、身に付けられるような環境をつくるための努力はし続けたいと考えています。」(福山氏)
お客さまプロフィール
千葉工業大学様 (新習志野キャンパス、津田沼キャンパス、東京スカイツリータウンⓇキャンパス)
1942年に創立された日本で最古の私立工業大学として確固たる地位を築き、近年では最先端の研究成果がテレビや新聞でも頻繁に取り上げられるなど先進的な研究を行う大学として広く知られている。
学習環境としてのICT設備も充実しており、授業におけるICTの利活用や効率化・ペーパレス化を推進すべく学生全員にiPadを無償貸与し、メディアリテラシーを高めている。また、教室・共有スペースには安全にインターネットや学内ネットワークにアクセスできる無線LAN環境が整備されている。
最先端の工作機械が揃った「工作センター」をはじめ、充実したICT環境が学生のものづくりや研究を支援している。